TRIZfest-2017ではTRIZ教育についての特別セッションが設けられました。韓国、サムスン電子グローバル技術センターのソン・ミジョン氏がその特別セッションにおいておこなった報告の内容を紹介します。TRIZfest-2017の予稿集からの日本語訳です。
(TRIZfestの予稿集は、MATRIZサイトのアーカイブのページから、各年度のものがご覧になれます)
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1996年に紹介されて以来韓国でTRIZは技術システムの工学的問題を解決する方法として産業分野で広く知られています。TRIZは平均的な技術者が経験や知識による心理的惰性を克服して新しいアイデアを生み出すことに有効だったことから大きな関心をよんでいます。著者は創造性と科学的知識とを結びつけるTRIZの力に着目し、発明しようとして考えるプロセスのなかで子供たちが「科学や技術を学ぶ」ように導く新しい教材づくりに取り組むことにしました。通称「TRIZ発明学校」で用いられる子供用の教材は韓国社会のコンテキストに沿って作られています。韓国の子供に親しみやすいように古典的TRIZには幾分手を加えました。思考プロセスのなかに文学、歴史、科学など他分野の知識が組み込まれています。プログラムの一つとなっている「大きさの魔法使い」は古典的TRIZとOTSM-TRIZのSTCオペレータに基づくものです。著者は「大きさの魔法使い」に大きくする魔法、小さくする魔法、大きくなったり小さくなったりの魔法、どっちかなの魔法という4種類の呪文を使わせることにしました。教師が呪文のカードと対象(例えば、叔母さん)とを選び、カードに書かれた呪文のはたらきで対象がどのように変化するか生徒に考えてもらいます。例えば次のように問いかけます:「叔母さんか叔母さんの一部分がビルディングより大きくなっちゃったらどんなことが起きるかな?」「叔母さんがそうなっちゃたら、叔母さんにどんな良いことがあるかな? どんな困ったことことが起きるかな? 他の人にとって良いことや悪いことはどんなこと?」発明とは人々の欲求を満たす目的で技術的な解決策を発見することですから、著者は人々、動物、韓国のおとぎ話に出てくるアイテムや普通の技術システムに焦点を当てたプログラムも加えました。生徒は他の人やアイテムにとっての状況を理解しようとする過程で、発明の要点となるところを対象の中から探し出す能力をゆたかにしていきます。ARIZに基づく「4ステップの思考プロセス」は生徒たちが「不可能な問題から発明のアイデアへ」向けて、準備された補助教材を使いながら合理的な筋道で考えるように導きます。著者は授業ごと全てにそれぞれ大量の補助教材を開発しました。TRIZ発明学校は、どうすれば発明に役立つ考え方と複数の分野の知識とを韓国の子供たちが同時に学んで実践的な問題に適用できるかを示しています。このプログラムは著者の個人的関心に基づいて企画されたものですが、サムスン電子はプログラムの潜在性を非常に高く評価し、同社の2016年度社会貢献事業としてスウォン市のヨンドゥック中学校で実施しました。著者とサムスン電子はTRIZ発明学校に基づく社会貢献活動を毎年継続する予定です。
キーワード:TRIZ; invention school; children; youth; Korean culture; teaching aid; group learning; edu-cation; creativity
ユダヤ系ロシア人アルトシューラ1. が作った創造的問題解決技術「TRIZ」は産業部門の技術者が技術分野の問題を解決する上で有効なことが知られています。サムスンは1998年2. 3. 以降韓国において研究開発の方法としてTRIZを積極的に活用しています。著者は長年にわたってTRIZを様々な産業分野に適用してその効果を検証してきました4. 。例えば、ビデオによる顔認証に関する問題を解決5. してサムスンの最新スマートフォンであるギャラクシーS8に組み込みました。アルトシューラが開発したTRIZのツールは技術的問題の解決6. に極めて有効ですが、大人向きに作られているため子供が学ぶことは困難です。ホメンコら7. はロシアおよびヨーロッパの子供がTRIZを学ぶ良い教材を提案しましたが、これらを韓国で活用しようとすると特に練習用の教材に関してヨーロッパと韓国との文化の違いが障害となります。TRIZは韓国ならぬヨーロッパの文化で成立したものですから、TRIZの論理や用例は韓国の子供にとっては納得しにくいところがあります。他方、TRIZ Nolite8. 、韓国のTRIZ研究グループ、がTRIZに沿った韓国のおとぎ話を提供していて、これは韓国の文化に沿ったものですが、例えば語学、科学知識、芸術、他人との協力の経験、発明の実践、倫理など多様なテーマに即して子供の思考能力を全体として育てる目的では限界があることを否めません。著者は古典的TRIZと韓国の文化との間の文化的違いを取り除き、TRIZと子供たちに有益な他の科目とに沿った形で子供たちの全体的な思考能力を養成することを目指しました。その結果はTRIZ発明学校9. 10. 11. 12. という新しい教材集にまとめられています。
教材は全て、教師が一方通行で教えるのでなく、生徒同士のあいだ及び生徒と教師とのあいだの活発なコミュニケーションのきっかけとなるように作られています。著者は生徒たちが日々の生活の中でよく出会う対象の中にある矛盾に気付くようにすることを目しました。TRIZ発明学校では本来のTRIZ用語を避けて子供たちに親しみのある現代ハングルの単語を使っています。内容は子供たちが生活の中で出会う問題とし、子供たちが知っている科学知識と関わりのあるをものを取り上げています。著者は韓国の子供たちにTRIZを体感させ、体験学習で検証してもらうために「TRIZ発明教室」11. 12. を出版しました。著者の期待は子供たちが次の4つの体験に学ぶことです。教材のすべての内容、補助教材、教育法その他すべてはこれら4つの体験をしてもらうこと狙ったものです。
与えられた問題を解いて同級生と点を競い合う韓国の教育の伝統的なあり方に反して、著者は生徒が同級生と協力し話し合いながら単に問題を解くのではなく新らしい問題を見つけることを求めました。この目標を実現するために、参加者の子供たちが考え発言しながらプロジェクトを中心にグループで学ぶ新しい教育法を提唱しています。初めから理論を教えるのでなく著者はまず問題状況を提示します。理論は参加者の生徒たちが問題への取り組みをまとめたプレゼンションを行った後に紹介されます。著者は次の手順をまもるようにしています。
TRIZ発明学校の授業の主な構成要素は次の3つです。
同じテーマあるいは似通ったテーマを続けて学ぶのは退屈ですから、著者はこれらのプロセスをお互いに組み合わせて生徒たちの関心が継続するように授業計画を作りました。
一回のコースは1〜2時間、3〜6人の生徒からなる3〜6つのグループでおこないます。各コースは生徒がそれぞれのテーマの原理を納得して、理論・実践両面で習熟するように構成された8つのセクションから成り立っています。8セクションは最低3回の試行をふまえて小学校の生徒が十分に消化できる流れで構成されています。
TRIZ発明学校は韓国で伝統的な課外教育で3ヶ月のコースとして行うのに適した14回の授業を単位として構成されています。状況に応じて教師が授業を選別して数を減らすことも可能です。TRIZ発明学校は6ヶ月間28授業で完了します。発明学校の指導要領には生徒のための教科書、教師のための補助教材およびの標準的な教え方が含まれますが、これらは実際の教育経験に基づいて常に改良され続けています。
授業名 | TRIZ / 学習内容 | 授業名 | TRIZ / 学習内容 |
---|---|---|---|
1. 大きさの魔法使い | STCオペレータ | 8. 自然 | バイオメティクス(自然の模倣) |
2. 順番の魔法使い | STCオペレータ | 9. たとえと置き換え | 機能、資源、特性移植 |
3. 魔法の秘密 | 科学的効果 | 10. キャンプで魚のわな | 資源、科学的効果 |
4. 共感 | 設計の思考、エンパシー | 11. お話の円盤 | ストーリーテリング |
5. 部分と全体 | マルチスクリーン、機能 | 12. 分ける | 発明原理(分割) |
6. 体系 | マルチスクリーン、階層 | 13. 水の作り方 | 科学的効果 |
7. 一番良いこと | 理想的なシステム | 14. ステップを追って | 子供向けARIZ |
授業名 | TRIZ / 学習内容 | 授業名 | TRIZ / 学習内容 |
---|---|---|---|
1. たくさんの窓 | マルチスクリーン、資源 | 8. おとぎ話のなかの対立 | 矛盾 |
2. 原因さがし | 原因結果分析 | 9. 抽出 | 発明原理(抽出) |
3. どう動く | 機能分析、物質場分析、科学的効果 | 10. おじいさんのメガネの秘密 | 物理的矛盾、空間で分離 |
4. 百の性質 | 特性分析、調査の心構え | 11. 飛行機の翼の秘密 | 物理的矛盾、時間で分離 |
5. 詩を発明しよう | 文学的創造 | 12. 新しい漢字づくり | 言語 |
6. 体系 | マルチスクリーン、階層 | 13. 水の作り方 | 科学的効果 |
7. 一番良いこと | 理想的なシステム | 14. ステップを追って | 子供向けARIZ |
「ブック1. 授業4. 共感」では観察力と問題に共感する力のトレーニングを行います。
「ブック1. 授業5. 部分と全体」では生徒にTRIZの技術システムの分析法である機能分析を学んでもらいます。
「ブック1. 授業1. 大きさの魔法使い」ではSTCオペレータを使った問題の新しい捉え方を教えます。
「ブック1. 授業12. 分ける」では40の発明原理の中の分割を紹介します。
「ブック1. 授業14. ステップを追って」は生徒たちがARIZの問題解決の全体の流れに沿って考えるように導きます。
下に示す図はTRIZ発明学校で使う様々な教材です。お話の円盤、ステップを追って、魔法使いの呪文カード、発明原理、ストーリーカード、などは著者が新たに作ったものです。教科書に沿ってこれらの教材を使って生徒たちに様々な活動をしてもらいます。
ブック1の授業1と2大きさの魔法使いと順番の魔法使いとは問題の捉え方や視点を変化させることに有効なTRIZのSTC(サイズ、タイム、コスト)オペレータに則ったものです。ホメンコによって開発されたOTSM(効果的な思考の一般理論)を参考にして著者はTRIZのTTFテクニック (OTSM: Typical Techniques of Fantasizing) を韓国の子供の関心を惹く引くよう手直しして魔法使いの学校と銘打った新しいコンセプトの授業を作りました。
子供たちはアイテムとその大きさや順番という状況の特性を確認してから、下の図に示す魔法使いの呪文のカードに沿って微小化や巨大化することを考えます。生徒はサイズが(例えば)極限まで大きくなったらどんなことになるか分析して、グループの他のメンバーに自分の考えを伝えて議論します。大きさの魔法使い、時間/順番の魔法使い、値段の魔法使い、性質の魔法使いという4種類の魔法使いがいます。大きさの魔法使いは大きくする魔法、小さくする魔法、大きくなったり小さくなったりの魔法、どっちかな{直訳:いないいないばー}の魔法という4種類の魔法を使うことができます。
韓国の子供たちに親しみを感じてもらうために著者はギュリという女の子と、エインという男の子の双子のキャラクターを作って韓国の子供たちにとって身近な次の状況設定を加えました。
明日は学校のピクニックです。一番面白いお弁当を持ってきた生徒には先生が賞品をあげるという約束です。ギュリとエインはお母さんに面白いお弁当を作ってと頼みましたが、ギュリとエインが自分で面白いお弁当のアイデアを考えたら、お母さんがお弁当に作ってあげるといっています。ピクニックは明日です。でもギュリもエインも面白いお弁当のアイデアがまだ見つかりません。そこで2人はTRIZ博士に助けてもらうことにしました。
この状況で参加者は「お弁当(箱)」を主な対象として、例えば、ピクニックのお弁当として韓国の生徒たちに最も人気のある「キンバップ(韓国海苔巻き)」に焦点を当てることになります。生徒はグループで自分の考えを出しあうようもとめられます。グループワークでは大きな模造紙、多色サインペン、ポストイットなどを使います。グループごとにサポーター(教師の助士)がついてメインの教師の指示に沿って生徒の作業をサポートしてくれます。年齢が高い生徒(通常中学生)をサポーターとすることもできます。作業手順は次の通りです。
3〜6は全思考プロセスの中に組み込まれているPMI (Plus-Minus-Intersting) テクニック13. に手を加えたものですが、これを使うことによって生徒は様々な観点からバランスのとれたものの見方と二律背反状況を分析する力を身につけます。バランスある批判精神はイノベーションにもグループワークでの発明環境を作り出す上でも欠かせない要素の一つですが、著者は批判に関して「まず褒める。批判はその後」を原則にしています。この過程で生徒は適切な批判能力を身につけます。
「お話の円盤」とはそれまでお互いに全く縁のなかったキーワードを組み合わせて可能なストーリーを作り出すプロセスのことです。円盤も針のお互いに自由に動き、簡単に回すことができます。円盤が回ってよく知られた物語の登場人物、場所、アイテムの組み合わせを指すようになっています。生徒は円盤が指したキーワードを組み合わせて筋の通ったストーリーを作ります。生徒はこの作業を通じて言語/物語作りのスキルを訓練します。一つの円盤に4つから5つのセクションがあるようにします。加えて、グループで作ったストーリーに基づいて生徒たちが自分で絵を描くことにしてもよいでしょう。下は円盤が3つあるお話の円盤の例です。
この円盤は次のおとぎ話に基づいて作られています。
3つの円盤の構造
例として、全く新しい組み合わせを1つ選んでみましょう。
例えば、次のような新しいお話ができます。
ノルブーに追い出されたヘンブーは食べるのに苦労し粗末なワラの家しか住むところがありませんでしたが、市場の靴屋で偶然綺麗な靴を見かけました。そこでヘンブーは靴の作り方を勉強しにゆきました。ヘンブーは靴の作り方を長いあいだ勉強して、綺麗な素晴らしい靴を作ることで有名になってお金持ちになりました。
ヘンブーとノルブーの元来のストーリー:
ヘンブーは粗末なワラの家に住んでいましたが、あるとき怪我をしたスズメの足を治してあげました。スズメはお礼に魔法のタネをくれました。タネは大きな果物を実らせて中には宝物が入っていました。
新しく作られたお話ではヘンブーが綺麗な靴を見かけて作り方を勉強し、自分の力で幸せを掴むように作り変えられています。お話の円盤を使った授業では新しいストーリーを作って、それを絵にして表現しますが、与えられた主人公、場所、アイテムを活かしてその作業を行うところが眼目です。
韓国の通常の教育では1人の教師がメディアや物理的な教材を用いて20人以上の生徒に教えます。教師が説明や質問をし、生徒は質問に答えたり教師に質問したりしますが、教師と生徒との間あるいは生徒同士の間での意見交換やディスカッションはほとんど行われません。現在の教育の最大の問題の一つは教育の焦点が個人の知識の量を増やすこととそれを確認することとに置かれていることです。現行の教育環境では協力して学ぶ形態を導入するのは困難です。生徒は学ぶことによって知識を増やし良い点を取ることはできますが、他人と協力する力や質問を投げかける能力は養われません。イノベーションや発明は1人で実現するというより、大勢の人々が協力して実現するものですが、学校教育の環境はこうした実際のイノベーションを促進することからはかけ離れたものです。
現実のイノベーションが実現される状況での協力作業の重要性を目の当たりにしてきた著者はTRIZ発明学校の全てをグループ活動の素材とすることにしました。年少時からグループ活動に親しめるように、グループ毎につくアシスタント(教師)はグループへの貢献度の高い生徒とその反対の生徒とにそれぞれ対応するフィードバックを行うよう予め指示をうけます。小学校低学年(10歳まで)の生徒ではグループの一員として他のメンバーと協力することが難しい場合がありますが、その場合には個別レッスンを行います。小学校高学年(10歳以上)からは1、2回試してみるとグループでの役割に慣れて、回を重ねるごとにグループ活動に習熟してゆきます。これは、TRIZ発明学校がイノベーションを目的として他人と協力したり自分を表現したりの能力の育成に有効でありうることを示しています。
韓国の通常の教育環境では問題を解くことイコールそれまでに学んだ正しい解答を答えることですから、生徒は、オープンタスクを課題として捉え直し、その課題を解決することを学ぶ機会はふつう大人になるまでほとんど持ちません。韓国の文化的特徴の一つは縦型社会で、トップが命令して下は従うことです。縦型社会ではテーマを提案したり、問題を提起したりする行為は階層構造に対する混乱要因と見なされます。したがって、一般の人々は新しい問題提起を行う機会をほとんど持たないのです。
これまでのどんな時代よりも変化の速度が早い今日の状況は、問題が一瞬のうちに発生することと同義です。どのような問題が発生するか予測する能力を持たないのは悲劇です。著者が全ての授業の冒頭にSTCオペレータを置き、魔法の学校という子供たちが興味を持ちそうな名前をつけた理由は韓国の縦型社会を考慮してのものです。STCオペレータは問題をどのように設定するか、それを学ぶプロセスです。これを学ぶことは与えられた問題を受動的に解決するだけでなく、問題の条件を前もって変化させる能力を養成する目的で有益です。
お話の円盤は資源を活用して解決策をまとめることに欠かせない、ストーリー作りの能力を高める授業です。この授業は、話を作る生徒が元々の話を読んで知っている場合に最もうまく機能します。韓国の通常の教育環境では、与えられた素材を用いて自分で話を組み立てることを学ぶのは困難です。このため、いくつかの素材を含むストーリーを複数組み立てることができない大人が大勢います。イノベーションとはそれまでに考えたこともないストーリーを言葉にし、実現してゆくプロセスですから、お話作りは未来のイメージを描く上で極めて重要な言語能力です。一つのお話の円盤を使うことに親しんだ生徒は同じお話や別のお話を素材として別の円盤を自分で作ることができます。
TRIZはヨーロッパの文化になじみがあり十分な科学的知識をもった人にとっては素晴らしいツールですが、その同じ事情があるため、韓国の中学生や小学生にとっては理解することも学ぶことも難しいのが実情です。本研究で著者は韓国の子供たちの理解力に合わせ、また、子供たちに教えなくてはならない諸知識分野(文学、歴史、ストーリーテリング、科学知識、外国語、共感、倫理、など)を織り込んだ教材を作るために古典的TRIZの構成要素に手を加えました。「TRIZ発明学校」は古典的TRIZと韓国の文化との間の文化障壁を取り除くこと、ならびに、TRIZその他の有益な主題に基づいて総体としての思考能力を育てることを目的として著者が努力を結集した成果です。
韓国の生徒たちはTRIZ発明学校で物事を様々な観点から捉えること、問題解決の指針を得ること、大きな精神的負荷を感じることなく限られた資源を使って問題を解決する能力を発揮することを学べます。TRIZ発明学校の教材は次の各ワークショップで活用されました。
著者は韓国の子供が単にTRIZを学ぶだけでなくTRIZの知識を背景として有益な発明をすることを学ぶシステムを作ることを目指しました。著者は韓国の子供たちがTRIZを使って一層創造的な発明ができるようにするために現実の発明をする作業と結びついたさらに魅力的かつ意欲的なプログラムを作る活動を継続するつもりです。
1. Altshuler G. (written), Williams A. (trans), Creativity as an Exact Science, Gordon and Breach, Am-sterdam, Netherlands, 1984.
2. Song M.J., Cheong S.H. "Samsung's use of TRIZ in DFSS", IRI' six sigma and design for six sigma in R&D workshop, GE GRC Headquarters, Niskayuna, NY, 2007, Mar. 19-21.
3. Song M.J., Lee J.Y., Kim J.H., Yeo H.S., Jang D.S., Kim J.-B. "A way to use TRIZ in the Com-pany"(in Kor), Industrial Engineering Magazine, 2015, 22(3), pp14-22.
4. Song M.J., Kim K.C. 42 Ideas vitalizing company (kor.), Yeonhap Press, Seoul, Korea, 2008.
5. Hwang Y.K., Bang W.-C., Kim James D.K. , Kim J.-B. “Real-Time and Realistic 3D Facial Expres-sion Cloning,” Proc. of The Sixth TRIZ Symposium in Japan, Kanagawa, Japan, 2010, Sept. 9-11.
6. Altshuler G. (written), Shulyak L., Rodman S.(trans.), The Innovation Algorithm, Technical Innova-tion Center, Inc. Worcester, MA, 2007.
7. Sidorchuk T., Khomenko N., Thoughtivity for Kids, GOAL/QPC Pub., 2006.
8. TRIZ Noliteo, TRIZ Analyzes Folktale (kor), Sungahndang Pub., Korea, 2013.
9. Kim J.-B., Song M.J. “Theory and Practice of Creative Problem Solving for the Youth”, Proc. of Korea TRIZ Festival, Posco Art Center, Seoul, Korea, 2014, Jan 16.
10. Song M.J., Kim J.-B. “Method and Education Guideline of Psychological Inertia Reforming for the Youth, Wizard School”, Proc. of Korea TRIZ Festival, Seoul, Korea, 2014, Jan 16.
11.(a, b) Song M.J., Kim J.-B., Kim J.H. TRIZ Invention Class-Book1(kor), Bookk Pub., Bucheon, Korea, 2016.
12.(a, b) Song M.J., Kim J.-B., Kim J.H. TRIZ Invention Class-Book2(kor), Bookk Pub., Bucheon, Korea, 2017.
13. Kim C.I. Creativity Education for Children(kor), Kyoyook Science Publication, Paju, Korea, 2010.