この論文は The Official G.Altshuller foundation の許可に基づいて掲載されたものです。 (下記のURLはファウンデーションのサイトにリンクされています。書誌詳細はページ末尾)
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例:
システムを装置と捉える場合 | システムを方法と捉える場合 | |
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a. (与えられた情況・条件のもとで)交換、改造、設定変更を行うことができる要素 | ||
b. (与えられた情況・条件のもとで)何らかの変化を加えることが困難な要素 |
例:
注:表では、一方の縦列(コラム)を記入するだけでよい。つまり、システムを装置とみなすか方法とみなすかどちらか一方を選ぶ。
注:
例:
例:
注:
例:
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注:ここでは、望ましい特性を持たせることが現実に可能か否かを考えないこと。どうやって実現するのかは心配しないで、単に必要な特性を指摘すること。
例:
ポンチ絵〈に描いてみる〉:
補助的な質問:
例:
図:
補助的な質問:
補助的な質問:
補助的な質問:
補助的な質問:
階層 | システムの構造 | 問題、困難、対立——課題の源泉 | よくある失敗 | 基本的な解決アプローチ |
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1 | A: B: C... システム以前の段階。それぞれ独立した複数のモノ。 |
個々のモノはそれ独自で進化(あるいは活用)の可能性が尽きている。 | 個々のモノとしてさらに改良を続けようと努力する。 | 独立しているモノを組み合わせてシステムを作る。 |
1-2 移行期 |
A + B + ... 不安定なシステム。 |
システムにとって不可欠ななんらかの部分(部品)が不足している、あるいは、不適切である。 部分(部品)同士の相性が悪い。 |
A1, A2, A3 など同種の中で最も進んだモノばかりを選んで組み合わせようとするが、それが最も将来性があるわけではない。 | モノの中の〈シンデレラ〉{目立たない優れたもの}を捜す。 手に入れることの出来ないモノを人で置き換える。 |
2 | (An + 人 + Bn + 人 + Cn...) 安定した進化途上のシステム。 モノはシステムの部分となった。個々の部分は独立して仕事をすることが可能だが、システムは全ての部分が作用して始めて成果をだす。 |
システムの進化の可能性(余地)はシステムの部分となっている人の能力によって制約される。 | (人)の部分をそのままにしてAn, Bn... の部分を進化させようと努力する。 | (人)の部分を仕組み/機構(M)によって置き換える。 |
2-3 移行期 |
(An + Mm + Bn + Mm + ...) 不安定なシステム。 |
人の動きをコピーした機構(Mm)がシステムの進化の可能性を制約する。 | システムに組み込む以前の傾向と同じ方向に(Mm)を進化させる。 | 各部分の機械的な組み合わせから、要素(E)を有機的に組み合わせた合成システムへと移行させる。 |
3 | (Ea + Em + Eb + Em + ...) 安定した進化途上のシステム。 個々の部分はシステムの要素になり、一般的には、一緒になってはじめて仕事をすることができる。 |
どれか1つの要素を改良すると他の要素が(あるいはシステムが全体として)大きく劣化する(改悪される)。 | 1つの点で利を得ようとして、他の点で損失のあることを考慮に入れない。 | 専門化(特化)したシステムの創出。 |
31 | (E1a + E1m + E1b + E1m + ...) 専門化して進化する安定したシステム。 |
専門化が進むにつれてシステムを使える用途が狭くなってゆく。コストの増加。 | 専門化をさらに進めようと努力を続け、莫大な数の専門システムをつくり出す。 | システムを根本的に作り直す:別の物理的(あるいは化学的)作動原理に移行する。 |
3-4 移行期 |
(E1aE2a + E1mE2m + E1bE2b + ...) 折衷型の不安定なシステム。 |
システムの極端な複雑化。進化の力強さが失われる。 | 要素(下位システム)を様々に組み合わせる試みを継続する。 | 別の物理的(あるいは化学的)作動原理への移行。 |
4 | (SSa + SSb + SSc + ...) 新しい原理に基づく安定した進化途上のシステム。 個々の要素は下位システム(SS)へと進化してゆく。 |
システムの進化につれて、ある時点からシステムと外部環境との間で問題が生じる。 | 〈緩衝役〉下位システムを込み込んで問題を〈なだめよう〉と努力する。 | 外部の環境から独立した閉鎖システムへの移行。 |
4-5 移行期 |
不安定なシステム。 作動時間中(あるいはその一部で)閉鎖的なしくみが採用される。 |
使い方が複雑になる。 作動時間が制約を受ける。 |
個々の下位システムの改良を継続する。 | システム全体を根幹から作り直す:別の(ミクロレヴェルの)作動原理への移行。 |
5 | 安定した進化途上の閉鎖的システム。 | システムそのものをサポートする下位システムの数が徐々に増加する。 | システムを改良する努力を継続する | 超システムへの移行:現在のシステムをより高次なシステムにその一部として組み込む。 |
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P | (Sd1 + Sd2 + Sd3 + ...) 自動的に進化するシステムから出来上がったシステム。 |
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[訳注1]当サイト内の「技術的矛盾除去方法の適用表」と同じものです。
(pdfファイルへの直接リンク:altshuller1973tablica.pdf)
[訳注2]当サイトに翻訳があります。
http://www.trizstudy.com/altshuller1973.html