このページでは、TRIZとは何かをご理解いただくために、TRIZにかかわる国際的組織の1つである欧州TRIZ協会(ETRIA)のサイトより「役割と目的」と題された文書を翻訳し、紹介します。原文は以下のページです:http://etria.eu/portal/index.php/mission-and-objectives-mainmenu-64。
欧州TRIZ協会 (ETRIA)はイノベーションに関わる知識を体系化し利用することについての理論的問題に関連して企業、公的組織、教育機関および個人の間のリンクの役割を果たしたいと考えています。
TRIZは学際的、一般的方法と考えられますが、これまでは論理、あるいは他の知的形態において提起されることがありませんでした。TRIZによって導入された概念の多くは不明確で、方法の多くはテクニックの水準にあり部分的にしか定式化されていません。TRIZの知識群をさらに発展させ、概念的に再構成するために、ETRIAはTRIZ専門家および論理学、組織科学、情報科学、言語学の分野の専門家と協力・提携しなければなりません。
ETRIAは次の各項を課題としてその達成を目指すこととしました:
こうした課題を達成するために、ETRIAは様々な研究をまとめ、世界レベルでの標準化を示唆し、研究・開発をさらに押し進め、TRIZならびにTRIZにもとづくイノベーション技術に関する情報と経験を交換するための仕組みを提供する、オープン・コミュニティーを作ります。
ETRIAはイノベーション知識とイノベーション技術を創出し、体系化し、有益に活用することに関連する理論的問題に関心をもついかなるすべての関係者、団体の間をつなぐリンクを創出することを目標としてWebベースの共同作業環境を開発することを目指します。
現代の知識経済では、他の各種資産に比べて知識の価値が増し、新しい知的資産の創出は加速度的に増加しています。したがって、非凡な解決策を発見し、方法的根拠に基づいて新しいアイデアを提起し、知的財産を素早く創出する能力は競合上の優位を確立し組織の知的実力を顕在化させるために欠かすことができません。
現在、技術革新を実現するプロセスは大きく変化しつつあります。発明問題解決理論(TRIZ)は技術的課題の解決能力に関する理論とナレッジ・マネジメントにおける新たなブレークスルーであり、組織がこうした変化を乗り切ることを可能にする重要な要素なのです。
TRIZ(TRIZの創成者ゲンリフ・S・アルトシューラによって提唱されたロシア語の頭文字を並べた名称で、国際的に使われています)は人類に既知のものとして最も包括的で体系的に整理された発明に関する知識群であり創造的思考の方法です。
TRIZは、イノベーションを助けてくれる従来の様々な方法と比べて、次の利点をもっています:
ナレッジ・マネージメントおよびWebベースのその他の情報技術は諸組織が既存の知識を資産化するニーズに応え、そうした知識を、更なる知識を獲得し、検索可能な形にし、蓄積し、権限を与えられたいかなるすべての人が使えるようにするための資源として扱うことができるようにしてくれます。
TRIZとナレッジ・マネージメントとを合体させることによって以下の各項によって諸組織のニーズに応じた新しい専門分野が生まれます:
ETRIAは以下を提供します:
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