TRIZ塾：Old Files

　TRIZの骨組みを作っているのは次のような考え方です。各項目について膨大な思考と実践とを積み重ねて今日のTRIZが作られました。

＊ 理想性：

理想的なモノとはそのモノはどこにもないのに、それに期待された機能は働いているモノです

＊ 矛盾：

あちら立てれば、こちらが立たない、そんなジレンマがあればチャンスです

＊ システム・アプローチ：

難しい問題を解決するヒントはとんでもないところに隠れているものです

＊ 進化の法則：

大発明も実はありふれた着想の組み合わせです

＊ 資源：

空間、時間、もの（人）、エネルギー、構造、理念（情報）、状況、変化、これが資源です

＊ 心理的惰性：

人の知覚は大胆に省略します

＊ 課題モデル：

13世紀のヨーロッパでは割り算は長い経験を積んだ人でなければできない職人技でした。なぜ？ この数式の意味判りますか？
　DCCCLXXXVIII ÷ VIII = CXI

　TRIZは人々が状況をより良く変化させるためにどのように考えてきたのか、あるいは、状況がどのように変化すると人々はより良くなったと考えるのか、過去の事例を徹底的に研究する学問です。その学問から次の成果が得られています。

1. じっくり考えて、最善の結論を選択するための思考の手順と、その際に使う様々な思考支援ツール。
   • 例：
     『MATRIZレベル1教科書』
2. 短い時間で最善の選択肢を発見して行動に移すことができるように、有効な思考の習慣を身につけるための練習方法。
   • 例：
     B.ズローチン、A.ズスマン「ファンタジーの星の下での一ヶ月：創造的思考のサマースクール」
   • こちらも参考になると思います：
     アナトーリー・ギン「紹介します：オープンタスク」